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警察の靴

警察の装備

制服

制服警察官はみんな黒い靴を履いています。
黒い靴を履かなくてはいけません。

官給品の場合,私のいた県では

  • 革靴風
  • 運動靴風
  • スリッポン

の3種類から選ぶことができました。

初任科で入ったときにくれるのはスリッポンだったのですが,脱いだり履いたりしやすいというメリットはあるものの,走ったり跳んだりする用途にはとてもじゃないですが向いていません。
ですから初任科卒業後すぐに自分でできるだけ動きやすくて蒸れにくそうなものを買いました。
でも黒色の靴で通気性のよい靴ってなかなかないんですよね。

私が一時期使っていた靴。これもけっこう蒸れますがグリップがかなり利くのがよかったです。

雨の日はゴム長一択です。
交通事故の対応など数時間単位で外に出ないといけないときはゴム長以外だと絶対浸水しますから。

靴の変遷については下記記事参照。

出動服(機動隊)

出動服を着るときは出動靴(警備靴)というブーツを履きます。
これも最初に官品でもらえるのですが,あまり使い心地はよくありません。
重たいし慣れるまで靴ずれできまくりですし。
自前で警備靴を買っている人もちらほらいます。

私服

私服なので靴も自由ですが,スーツならスーツに応じて,作業服なら作業服に応じてそれなりの靴にしないといけません。

スーツに合わせる靴は普通の会社員と一緒だと思います。
私も含め制服用の官品靴を使っている人も多かったです。

特殊な現場

問題は初捜や刑事当直など作業服を着ないといけないような仕事の場合です。

火事現場や労災現場

火事場はさすがに普通の靴では対応不可でした。
何回か長靴を忘れて普通の靴で活動したことがあるのですが,開始5分でグチャグチャです。
釘とかガラスなどにおびえ続けないといけないですし。

なので,最初は鉄板底入りのゴム長を履いていたのですが蒸れるのが難点です。
あとアッパーが弱いので物が落ちてきたときが怖い。

そんな中,火事現場で警備靴を使っていた人がいて快適そうだったので,それを真似して私も自前のものを買いました。

↑は高いだけあってすごくよかったです。
踏み抜き防止や先芯はもちろんありますし,それまで使っていた官品の出動靴や長靴と比べて全然滑りません。

火事場などで濡れた金属上なんかを歩くとツルツル滑るので怖かったのですが,この靴にしてからそういうことがなくなりました。
ゴム長までの防水性はさすがにありませんが,その分蒸れませんし踝くらいの水たまりなら浸水もしません。

消火作業をするにはさすがに役不足でしょうが,火事見分や労災見分に最適でした。

ハードな変死現場など

腐乱や流血などハードな変死現場やゴミ屋敷に行くときは,逆に使い捨ての靴を履くようにしていました。
そういう現場に行ったら,手ではさわれないような代物をいつのまにか足で踏んでしまうからです。

ちなみにハード変死現場へ行った後で一番臭うのは足元です。
一応靴カバーというビニールカバーを靴にかぶせて入るのですが,カバーできる範囲が限られていますし,ただのビニールなので歩き回るうちに穴が空くことも多いです。蒸れるし。

腐敗汁が付かないように警戒はしているので上半身は比較的マシのですが,下半身はどうしても警戒が薄くなりヤバイくらいに汚染されています。
一番臭うのは足首辺りでした。
なので,そういった現場に行った時は靴もそうですし,靴下や,場合によってはズボンも捨ててました。

参考記事

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