警棒
滅多に使うことはない
警棒を出して現場へ行くことはしょっちゅうあります。
けんかの現場とかセンサー発報の現場とか。
でも実際に人に対して使うことはありませんでした。
唯一実戦で使ったのは車のガラスを割ったときくらいです。
ちなみに警棒の端っこにはガラスクラッシャーがついているのですぐ割れます。
昔と今と
私が拝命したころの警棒は三段式伸縮で今よりもだいぶ小さめでした。
しかしそれだと刃物を持った相手などに役不足(実際にこの警棒で殴ると警棒の方が曲がるというホントか嘘か分からない噂もありました)ということで,途中から二段式の大きなものになりました。
この二段式はちょっとやそっとで曲がりそうなシロモノではないので,これで殴られたら痛いだろうなあと思います。
余談ですがこの時に点検時の動作が変わってしまい,私は結局二段式警棒の出し入れが今ひとつよくわかりません。
三段式の方は狂ったように初任科でやらされたので今でも体が覚えているのですが,昇任試験などで付け焼き刃的に覚えた二段式のものはすぐ忘れてしまいますね。
参考記事~点検とは
私服の時
刑事当直や初捜の時はこんなバカでかい警棒を持って歩けないので,短い特殊警棒を持っていました。
特に官給品としてはもらえないので最初は先輩からもらった出所不明なものを使っていました。
しかしほぼ使わない割に重たいのは嫌だなと思って,そのうちにASPの軽くて短いやつを買って使うようになりました。

手錠
警棒と違って手錠は使う機会が多かったです。
制服警察官が持っている手錠と違って,署で使う手錠には腰縄が付いています。
手錠をかけてさらに腰縄を結んでその縄を持って被疑者が逃げないようにします。
取調室で取調べをするときは手錠を外しますが,その代わり腰縄を椅子に結束します。
このように手錠といえば腰縄付の方が一般的なので,逮捕して制服用の手錠をかけても,署に連行した後はすぐ腰縄付のものに換えます。
警察手帳
制服でも私服でも仕事で活動中は携帯しています。
が,たまに忘れていることがあって焦ります。
なくしたら大変なことになります。
制服など他のものももちろんなくしたら怒られるのですが,けん銃・無線・手帳はとりわけヤバいです。
手帳を紛失すると所属と氏名が全国警察へさらされ手配されます。
ところで手帳で身分を提示するせいなのか,部署にもよりますが警察ってあまり名刺交換をする風習がありません。
とりあえず所属が変わるたびに一応は名刺を作るのですがほとんど使わないことが多かったです。
そのためか警察を辞めてからも一般社会の名刺を交換する風習に未だになんだかなじめません。
階級章
昔は警察学校の売店などで普通に売っていたらしいのですが,それを売りさばいていた人がいたらしく買えなくなりました。
3つしかもらえませんし,なくしたら怒られます。
3つなので防寒着を着る時期などは足りなくなります。
防寒着に1つ,耐刃防護衣に1つ,活動服に1つ,Yシャツ分が・・・ない。
そんな季節にYシャツ1枚になることなんてないのでいいんですけどね。
階級章は小さくてなくしやすいので管理にはけっこう気を遣っていました。
衣替えの時が危ないんですよね。階級章をつけたままクリーニングに出しそうになったり。
階級章の色や星の数の違いなどについては下記記事参照。
警笛
意外と使います。
事故現場とか取締り現場とか。
声だと聞こえなくても笛の音だと気付いてもらえることは多いのでけっこう便利です。
デフォルトでは警笛にはひもがついていて胸ポケットにある輪っかと結束するのですが,それだとすぐに取り出せないので,多くの人が鎖タイプのものにしていました。(下記画像参照)
これだと鎖を引っ張ればすぐにポケットから笛が出てくるので。

これももらったものをなくしたらやはり怒られるので,私は普段警察マークの入ってない市販品を使っていました。
耐刃防護衣
私が拝命したころは耐刃防護衣は夜間しかつけていませんでした。
しかも今みたいなごついものではなくて夜光チョッキの中身が鎖帷子になっているタイプ。
しかしこれも警察官が襲われる事案などが発生した影響で,勤務中はずっと装着しなさいという流れになり,防護衣自体も鎧のようなタイプに替わりました。

重くなりましたし夏場の日中とか無茶苦茶暑いです。見た目どおりです。
事故現場などで日陰がないところで活動したりすると,耐刃防護衣にしみこんだ汗が蒸発して塩をふいていました。
ただこのタイプになって物を入れることのできるポケットが増えたのはよいですね。
制服で仕事をしているといろいろと持ち歩かないといけないものが多く,メモ帳や携帯電話が入れられるスペースが増えたのは地味に便利です。
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