警察学校(初任科)の一日

一人前の警察官になるまで

警察学校のスケジュール,一日の流れや入校してから卒業するまでの流れについて書きます。

一日の流れ

朝~授業まで

朝(夏季は6時,冬季は6時20分)起きたらすぐにグラウンドに集合して点呼があります。
点呼とは人数と異常の有無の確認をすることです。
その後,警察体操(警察独自のラジオ体操みたいなやつです)をやって,すぐに走ることが多かったです。
私は朝が弱いので,この点呼と朝の運動がけっこうしんどかったです。
それらが終わると掃除して朝食です。
走ったりしているのであまり時間がなく,朝はいつもバタバタしている感じでした。

授業

80分(だったと思う)の授業が1日5コマありました。
うち1つか2つは術科など体を動かす系が入る感じです。
私の時は5コマ目のほとんどが学級活動という謎の時間で,何をするのかというとほとんど走ってました。

座学

座学は警察に必要な法学と実学がメインです。
教官は警察官なので教えるのが上手じゃない人もいますが,現場の経験談を織り交ぜながら授業が進むので面白いものも意外と多かったです。
私は刑事希望だったので,今まで知らなかった警察捜査の実際をいろいろと聞けるのがとても楽しみでした。

あと私がいた当時はなかったけど今は盛んなものとして現場想定訓練などのロープレ形式の訓練があります。
パッと見は寸劇みたいでバカバカしい感じもするのですが,やると案外熱中しますし足りない点などもよく分かって意外と勉強になります。

術科(柔剣道逮捕術など)

術科とは,柔剣道,逮捕術,けん銃,点検教練など体を動かす系の教科です。

警察官とは言っても,その多くは警察に入るまで柔剣道をやったことのない人なので,柔剣道は初歩的な内容です。
経験者だとけっこう楽です。
逮捕術ももちろんみんな初めてですから基礎的な内容からです。
ですからその時の教官次第なところはありますが,術科は体力的にはそこまでキツくないと思います。
中でもけん銃なんて体力的にはしんどいところなんて何もありませんから,特にのんびりできる時間でした。
キツいのは後述する暑中稽古や寒中稽古くらいではないでしょうか。

参考~寒中暑中稽古

術科で地味に嫌だったのが頻繁な着替えです。
座学は制服で受けるのですが,柔剣道はそれぞれの服になりますし,体育とか救急法でジャージになることもあります。
短い時間で寮までダッシュして帰って着替えて・・・と着せ替え人形みたいにクルクル着替えていると夏は汗だくでなかなかしんどいです。

術科(点検教練)

点検教練というのは警察官の動作のお作法みたいな感じです。
点検と教練に分かれていて,点検は下記動画みたいな感じで服装や装備品の点検を受けます。
この時の装備品を出し入れする動作は腕の角度から何から全部決まっていて,これを体が覚えるまで狂ったようにやります。

参考~点検

通常点検

一方教練は部隊の動き方についてのお作法です。
下記動画は消防団なんでしょうかね。でもやってることは警察の教練も同じです。

小隊訓練(停止間)

くだらないといえば実にくだらないことではあるのですが,初任科を卒業した後も点検は時々ありますし,昇任試験でも指揮者として点検教練をやらないといけないので,地味に警察人生について回ってきます。

私は長期でしたから本当に狂ったように点検教練をやらされて体が覚えました。
今でも新型警棒の出し入れ以外なら多分できます。

夕方~夜

授業が終わると掃除して夕飯食べて風呂入ります。
掃除が終わって以降は自由時間ではあるのですが,病院に行くとか特別な時を除いて平日は外出出来ません。
21時ころに点呼があるので一度集まらなければならず面倒です。
22時半には消灯で,消灯後に許可なく電気を付けたりしていると死ぬほど怒られます。
試験前などは延灯許可というのを取れば消灯時間後も電気を付けて勉強できました。

とにかく走る!

この1日の流れを見てもらえば分かると思うのですが,とにかくよく走ります。
私のいた当時は,5時間目は学級活動と称してほとんど走ってましたし,朝の点呼後も走りますし,体育や警備実施の時間もほぼ走るので,初任科生=走るみたいなイメージがあります。
ですから体が重いなどで長距離走が苦手な人は特にキツいと思います。
ただ,今はカリキュラムが増えて学級活動もほとんどなくなり以前ほど走ってないらしいです。
あと私のいた当時はけっこう外へ走りに行っていましたが,今は世知辛くていろいろ制限があるため外へは走りに行かないそうです。
監禁生活なので外へ行くと少しは気晴らしになるんですけどね。

またキツいとは言っても,採用試験に受かった程度の体力があればついて行けるレベルです。
機動隊での訓練などと比べると全然たいしたことはないので,警察学校の運動についていけないのなら早めに辞めた方がいいと思います。
体力というよりむしろ精神力な感じはします。

そんなですから雨が降ると飛び上がるくらい嬉しかったですね。走れなくなるので。
でも私のいた学校のグラウンドは異常に水はけがよく,雨が止んで1時間もすれば走れるようになるので油断が出来ませんでした。

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