クレーマーども~落とし物編

その他

私が好きなブログでこんな記事がありました。

忘れ物のこと-3 | 電車屋さんだったころの話
駅で勤務していたころはほとんどなかったのですが、運転士生活の晩年になって増加していったのが「走行中の車内の忘れ物を車掌に探させろ」という依頼です。基本的に忘れ物を探すのは駅係員の仕事で、停車時間の関係から終点や停車時秒が長い駅に限定されます

私も似たようなことを経験しました。
警察はある程度強く出られる面があるからいいですけど,鉄道会社は大変だろうなと思います。

落とし物,忘れ物,拾い物,警察では遺失物,拾得物といいます。
これらを扱う業務を遺失拾得。
警察の中でも扱いの多い業務です。

遺失者へ遺失物を返すことができて感謝されることも多いのですが,クレーマーみたいな変なやつに当たって嫌な思いをすることもけっこうありました。
印象的だった事例を二つ挙げてみたいと思います。

拾い主を疑うやつ

確かに中にはいないこともないんですよね。
特に財布の現金だけ抜いてその他を拾得物として届ける人。
でもごくごく一部です。
わざわざ警察へ落とし物を持ってくる人はだいたい親切心で持ってきてくれます。

ところが遺失者の中には拾得者を疑うのがいるんですね。
現金がなくなっていて,「拾ったやつが盗んだに違いない。調べてくれ。」って駄々をこねる。
何の証拠もないのに善意で持ってきてくれた人にそんなことできるわけがないですよね。
ていうか届けてくれた人を真っ先に疑うって人間としてどうよ・・・よっぽど恵まれない人生を送っているんだろうなあと感じます。

一番ひどかったのは,拾得者が拾得物を交番に持ってきてその処理をしていた最中に遺失者が来たときのこと。
遺失者が拾得者に向かって開口一番,「お前が盗んだんだろう」。最低です。
当然ケンカになります。

こんな経験をしたら誰でも二度と拾得物を持ってきてくれなくなりますよね。
本当にこういうことを平気で言う壊れた人間がたまにいます。

家まで持ってこいというやつ

携帯電話でよくあることなのですが,落とし物として預かっていると,落とし主から電話がかかってくることがあります。
電話に出ると多くの人は警察に届けられていると分かると感謝してくれます。

が,これも壊れた人にかかると,「今すぐここまでもってこい」とか言う。
は?なんで?ですよね。

特にタクシーなどに忘れた場合そういうことをいう人間が意外といました。
「タクシー会社が俺のところまで持ってくるのがスジだろう。」って。
いや,そんなスジはない。お前が忘れたのが悪いだけだろ。

この種の話で一番ひどかった例。
いつものようにタクシーの運転手さんが交番へ忘れ物の携帯電話を届けてきました。
で,処理が終わったと同時くらいに電話が鳴って出たところ,「なんで警察にあるのか,すぐにタクシーに持ってこさせろ」旨。

当たり前ですが一度警察に届けてしまった物を遺失者ならともかく拾得者に返すことはできません。
拾得者は拾っただけですから。
そのことを説明すると激怒,「タクシー会社どうなってるんだ。お前ら(警察)もなんで融通がきかないのか。」云々。

彼は散々悪態をついて電話を切った後タクシー会社へ電話したようで,今度はタクシー会社から交番へ電話がかかってきました。
すると,なんということでしょうか,タクシー会社の担当者も壊れています。
「なんで運転手に返してくれないのか。」「タクシー会社が苦情を言われているのは警察のせい。」「私は警察のエラい人を知っている,お前の名前を教えろ,処分してやる。」などと激高しています。
意味が分かりません。

このタクシー会社には本当に腹が立ったため今でもよく覚えています。
まさかタクシー会社とケンカになるとは思ってもいませんでしたから。
この会社,もとから駐車違反が多いなどロクな会社ではありませんでした。
やっぱりそういう会社なのでそういう人たちが集まるのだなあとしみじみ思いました。

ちなみにこのときは結論としてどうなったのかというと件のタクシー会社が遺失者の自宅まで迎えに行き,交番まで往復してました。
拾得者の運転手さんはいい人だっただけに気の毒でした。
件の遺失者は,交番へ来たときも受領のサインをしないとか訳の分からないことを散々言って帰って行きました。

タクシー会社が送り迎えしちゃったから,次に同じようなことがあったら同様のことを要求すると思います。
バカの要求に応じてはいけないのですが,タクシー会社的にも早く終わらせたかったんでしょうね。

この時は一連の処理に3時間以上費やしました。
本当に税金の無駄だと感じました。
この件があってから,拾得処理した電話はすぐに電源断するようにしました。

サービスという面から見ると電源入れておいて,電話がかかってきたら出た方がいいのでしょうが,こういう地雷は踏みたくありませんから。

その他

クレーマーではないのですが,よく「GPS情報を見たらこの辺にあるっぽいから携帯電話を探してくれ」という依頼があります。
場所にもよりますが,GPSの誤差とかを考えると検索範囲が広すぎて無理です。
特に市街地などはビルが多すぎてなおさら難しいです。

まとめ

先ほどの電源断にしてもそうですが,一部の壊れた人から身を守るために全体へのサービスは低下していきます。

冒頭のブログの鉄道会社でも,車掌さんが「壊した」「盗んだ」などとケチをつけられないため,車掌さんは基本車内へ探しには行かないそうです。

またよかれと思って例外対応をすると次からも同様の要求をしてくるため,杓子定規な対応をするっていうのもよーーーくわかります。

つまんないことを言う人がいなければ,世の中のいろんなサービスはもっと人間的な面で温かく便利になるのですが,それに反して世の中は年々息苦しくなる一方ですね。

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