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管区警察学校や警察大学校

警察の階級や身分

管区警察学校

東北地方や近畿地方など各地方ごとに管区というのがあって,各管区に1つだけある警察学校です。
巡査部長や警部補に昇任した人への教養が主です。

巡査部長任用科・警部補任用科

私が入ったときは巡査部長任用科が約1か月,警部補任用が約2か月でした。
管区警察学校になると初任科のようなひどい扱いはなくなり,それなりの紳士的な対応をしてもらえるようになります。

多少は走ったり柔剣道や逮捕術をしたりもありますがそれほど激しくはありません。
入校中は全寮生活ではありますが授業が終われば飲みに外へ出られますし,週末は家に帰れます。
初任科のように外禁とかはあり得ません。
普段の勤務のように当直や時間外労働はありません。

ですからはっきりいってかなり楽な環境です。
昇任したごほうび的なひとときです。
唯一しんどいのは卒業前に試験があり成績は全て自分の県へ通知されるので,ある程度は真面目に勉強しないといけないことでしょうか。
県によっては成績が悪いと死ぬほど怒られるそうで悲壮な表情で勉強をしている人もいました。

任用科の同期

管区機動隊に入っていない人は,巡査部長任用科がよその県の人と知り合いになる初めての機会です。
苦労するところはどこでも同じなんだなあと思うと共に,全国同じように見えて意外と違うところもあったりして面白いです。

教官

管区内の各県から出向や派遣で来ていました。
出向の場合は警察庁に身分替えになり,派遣は元の県のままだったと思います。
給与的には派遣の方がいいらしいです。

学校長だけはノンキャリではなく準キャリアの人でした。確か。

階級は警部以上がほとんどでごくわずかに警部補もいましたが,警部補が小間使いという恐ろしい世界でした。

管区機動隊

管区機動隊がみんな集まって訓練するときも管区警察学校に入校して訓練します。
そういえば管区機動隊の隊本部も管区警察学校の中にありましたね。

警察大学校

警察大学校は東京に一つしかありません。
キャリアで採用された人やノンキャリで警部に昇任した人を教養するのが主です。
行ったことがないのでよく分かりません。

専科教養

それぞれの学校では初任科や任用科以外に専科というのがあります。
これは現場の人が各種の専門的な教養を受けるものです。
刑事になる人が主に受ける刑事任用科とか鑑識になる人が主に受ける鑑識専科とか学校の教官になる人の教官専科とか。
けん銃の分解手入れを学ぶ精密けん銃手入れ専科(だったか?)とかかなりマニアックなものまでそろってます。

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