警察官は公務員の中では給料はよい方だと思います。
基本給
公務員の給料は給料表に基づくんですが,行政職とか公安職とかで給料表が分かれています。
警察官は公安職なので若干高めです。
広島県の条例を見ると,一番安い1級1号が公安職だと16万7800円ですが,行政職だと14万4200円。
公務員の昇給は典型的な年功序列なので,年数を経るごとに少しずつ上がっていきます。
逆にそれ以外のことで給料が上がることは滅多にありません。
手当
警察官をやっていると特殊な勤務が多いのでいろいろ手当が付きます。
それで給料がよくなります。
いろいろあるのですが,警察ならではのものなどを紹介します。
当直手当
当直勤務についたら出ます。
私のいたところでは7000円強でした。
土日などで日直と宿日直を合わせてやると14000円強。
が,正直これは仕事量とかしんどさを鑑みると割に合ってないのではないかと思います。
しかも当直についたら当直手当だけしか出ず,後述する夜間勤務手当や休日手当など基本的に他の手当がつかなくなりますし。
夜間勤務手当
三交替などで夜に仕事すると付きます。
三交替の給料がよい一因です。
でも日勤が当直について夜間に仕事をしても当直手当だけです。
休日手当
休みの日に働くと出ます。
特に年末年始に働くとちょっとしたボーナス並みに出ます。
ですから三交替だと年末年始はウハウハです。
でも夜間勤務手当と同様に,日勤が当直についても当直手当だけです。
特殊勤務手当(特勤)
警らとか交通事故対応とかいろいろあるのですが,1回あたり数百円とあまり金額的には大きくありません。
特勤で金額がでかいのは死体取扱です。
とはいっても普通の死体で2000円弱,腐乱や損傷が激しい死体でその倍ですからどうなのだろうという気もしますが,死体取扱が苦にならない私のような人にとってはありがたいです。
初捜係とか鑑識とかは死体取扱が多いので,積み重なるとけっこうな額になります。
時間外手当
警察の仕事は不規則なので時間外になることも多いですが,これに関してはよろしくありません。
計算上もらえるはずの満額が出たことはなく,署や課によって変化するよくわからないものでした。
署でいえば大規模署,課で言えば刑事にいたときが一番多くもらえました。
それでも計算してみると5割~6割程度でしたが。
小さい署の地域(要するにヒマなところ)だと時間外が数百円だったとかいう本当か嘘かわからないような話を聞いたこともあります。
そんなことになる理由について,時間外に使える年間の予算は署ごとに決まっていてそれを割り振るしかないので満額は出ない,課による多寡は署長の采配と聞いたことがあります。本当なのだろうか?
また県庁や市役所は時間外をしたら満額出ると聞いたこともあります。これも本当なのでしょうか。警察の現状を見ていると信じられないのですが。
本当だったら超うらやましい。
どういう職種が給料がよいか
以上のことからわかるようにどう考えても三交替の方が給料はよいです。
刑事で大きな事件を扱っている時などは,何か見えない力が働くのか時間外手当が異様に増えることもありますが,トータルで見るとやはり三交替には劣ります。
そう考えると階級を上げても給料的にはマイナスであることも多々あります。
例えば警部補までだと交番など三交替勤務のポストはたくさんありますが,警部以上になると激減します。
三交替は検視官くらいではないでしょうか。
さらに警視になると当直もなくなるので当直手当もなくなります。
また警視正になると地方警務官という国家公務員になるので,警視の時と比べて給料が下がるそうです。
そう考えると下手に昇任するよりは,巡査部長や警部補あたりでとどまって交番にでもいる方が給料的には一番よいのかもしれません。体には悪いですが。
一番給料が高いのは?
検視官が一番給料をもらっているのではないかと思います。
まず階級が警視や警部なので基本給が高いです。
そして三交替なのでいろいろ手当が付きます。
さらに毎当番何体も死体を取り扱うわけですからそりゃすごいことになります。
私も三交替で初捜係をしていたときが一番給料がよかったです。
給料が安い部署
日勤の中でもデスクワークが中心のところは給料が少ないです。
本部勤務はそういうところが多いです。
また管区機動隊なども県外出動がないと極貧生活になると聞いています。
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