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警察学校(初任科)の入校から卒業まで~最初の1か月がきついけどそこを乗り越えればなんとか・・・

一人前の警察官になるまで

最初の1か月~監禁生活

入校して最初の1か月は,それまでのカラをぶっ壊す作業が集中的に行われます。
外出泊禁止ですし,普段なら休憩時間のはずの昼休憩や夕方以降の授業時間外,場合によっては夜にも集合がかけられて,走ったり点検教練をしたりします。

新しい環境のすべてに面食らっているところにこれなので,なかなかのキツさでした。
学校内の作法とか警察礼式とか覚えないといけないことがたくさんありますし。

3週間目くらいになると,疲労がたまって病気就寝が大量に発生するほか,「辞めたい・・・」などとこぼしはじめるのですが(私もそうでした),外出禁止が解けて外に出ると死ぬほど嬉しくていつの間にかそんなことは忘れてしまうのでした。

逆にいえばこの最初の1か月を乗り越えればなんとかなります。
どこの環境でもそうだとは思いますが,いったんそこの作法や慣習などに慣れてしまうとあとは惰性でいけますから。

試験~成績はあまり関係ない

中間試験と卒業試験の2回があります。
赤点を取るとクビになると脅されましたが,出題範囲などはだいぶ絞ってくれますからなんとかなります。
仮に赤点をとっても追試がありますし,試験の成績が悪くてクビになった人は聞いたことがありません。

試験などの結果で1番からビリまでキッチリ順番がつけられます。
卒業前の試験でよい成績を取ると賞誉などの賞状がもらえますが,それ以外でよいことは特にありません。
私は初任科・初任総合科の成績がいずれも1番でしたが(少し自慢です,すみません),それによる優遇とかは特にありませんでした。
逆に成績が悪くてもバリバリ仕事をしている人はいくらでもいますし,成績の良し悪しはその後の警察人生にあまり関係がないのでさして気にしなくていいと思います。

各種資格の取得~地味に大変

部内の資格や無線を扱うための資格などを取らないといけないので,入校期間の後半はそれらの対策に追われます。
柔剣道の初段,逮捕術,けん銃,書類検定,鑑識検定,救急法,陸上特殊無線技士,情報処理とかがあったと思います。
ちょっとうろ覚えです。

そんな感じですから意外とやることが多くて,特に短期だと6か月しかないのでかなりせわしないです。
入校後の1か月を乗り越えてちょっとしたらすぐ中間試験で,それが終わったら検定,検定,卒業試験と。

休み

週末や祝日

警察学校も基本的に官公庁のカレンダーどおりに動きます。
ですから土日祝日は休みです。
それらの日は外禁にならなければ外出泊できます。

ただ外出泊する時は書類に何時から何時までどこへ行きますと書かないといけませんから面倒です。
また学校を出る時と帰った時は当直教官へ申告(敬礼して「初任科第○期第○班,○○巡査は○○へ出発します。」最後にまた敬礼,という感じでした。)しないといけませんし。きちんとできないと何度もやり直しです。

盆暮れ正月

御用納めから御用始めまでの年末年始は休みです。
盆の時期にはいなかったのでよくわかりません。

ただ警察学校といえども当直があるので丸々休みにはなりません。
私の期の場合,実家が遠い人は普段の週末に帰れないので土日の当直によくついていましたが,年末年始には彼らが帰省するので,近隣出身者が当直につくようにしていました。

イベント~意外とたくさんある

寒中暑中稽古

真夏と真冬の一定期間に柔剣道を集中して訓練する期間があります。
課外の時間(朝起きてすぐや授業が終わってから)にプラスアルファでやらないといけないのでしんどいです。
私は10月に入校したので寒稽古をしましたが,朝起きてすぐ柔道とか寒いのなんの。
術科はそんなにキツくないと書きましたが,この時だけは辛かったです。

社会見学

一般の学校みたく社会見学もあります。
ただ行く先は当然というか警察施設ばかりです。
警察以外だと自衛隊に行ったくらいでしょうか。

○○訓練と称する半ばレクイベント

雪中訓練とか遠泳(だったか?)訓練とかいかめしい名前がついた訓練がいくつかありますが,そのほとんどはスキーと海水浴なので息抜きできる貴重なひとときです。
中には山を走って登ったりとかしんどいものもありますが。

卒業旅行

卒業試験や検定取得などすべてが終わってから旅行がありました。
もちろん自分の金で,平日もからむ場合は年休取って。
純粋に楽しかったです。

海外に行く期もあります。
私たちの期もそうしたかったのですが,当時SARSだったか何かが流行っていて海外に行くのはまかり成らんということになり北海道へ行きました。
楽しかったからいいんですけどね。

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