以前Peingでこんな質問をいただきました。(今はPeingやってません)

理想を言えば警察が扱う法律はすべて理解して現場で使えるようにしておけばいいのでしょうが,そんなスーパー警察官はめったにいません。見たことありません。
ていうかそんな能力の高い人が警察官なんかにはなりませんよね。普通に考えて。
実際のところ
私の場合
私の場合,現場でよく取扱いがあり,なおかつ逮捕判断をしないといけない(→時間制限があるので急いで判断しないといけない)法律は現場でもすぐ使えるように勉強していました。
窃盗とか暴行とか傷害とか。
理解して身につけておかないといけないこととは,その罪が成立する要件はなにかとか,どの時点で成立するかとか立件上注意すべきところなどです。
例えば窃盗だとどこまでいけば窃盗未遂になってそこからさらにどこまで進めば未遂じゃない既遂の窃盗になるのかとか。
「暴行」の定義とか。
そうじゃないものは表面的にさらっとだけ学んでおいて,いざ事案に遭遇したときにはあーでもないこーでもないと調べるようにしていました。
個人差激しい
当然警察官個々の能力差も非常に激しいです。
すごい人は本当によく知っています。
なんで警察官やってるのかなというくらい。
逆にポンコツな人は全然だめです。
別の意味でなんで警察官やってるのかなと思うような人もたくさんいます。
分野でも偏る
また,その人のやってきた分野で偏りもあります。
私の場合,専務の経歴は刑事がほとんどであと交通が少しですから,刑事のことは割と分かりますがそれ以外になるとけっこう怪しいです。
さらに刑事の中でも得手不得手があって,私は初動捜査,鑑識,知能とかをやっていたため,初動捜査や鑑識的なことは得意です。
しかし知能はそれほど長くやってませんでしたし,知能犯罪は判断難しめなのが多いので,得意といえるほどまでには至りませんでした。
まとめ(逆にそれらを活かす)
このように個人差が激しいですし,得手不得手なジャンルも異なります。
しかし事案が発生すればなんとかしないといけません。
自分はよく分からない分野でも,現場に集まった人と署の専務や当直と知恵をかき集めてなんとかしていました。
組織力が警察のよいところとよくいわれますが,こういうところもそうなのかな思います。
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