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警務その他~地味な部署がいろいろと

人事

採用や異動,昇任など人事に関する仕事をしています。エリートコースみたいです。

教養

採用時の初任科教養から一線警察官への各種教養まで。
柔剣道逮捕術けん銃といった術科の指導や大会もここがしきっています。

術科大会

話が若干ズレますが,警察って各県内で毎年術科大会というのを開いています。
たまにローカルニュースで流れているので見たことのある人もいるかもしれません。

なぜかエラい人が熱心なことが多いので大会1か月前くらいから練習要員は練習をするようになります。
うちの署が優勝した!とかいうのが嬉しいらしいです。その心境はよく分かりませんが。

最初のうちは午前中だけとかなのですが,2週間前~1週間前くらいになると全日練習を始めるので練習要員が元々所属している係は大迷惑です。
一日中練習してまでやらないといけない大会なのか?そもそも大会自体必要ないのでは?という思いが沸々と湧いてきますが,前述のとおりエラい人が熱心なのでなくなる気配はありません。

特練

これとは別に特別訓練員(特練)と呼ばれる人たちがいます。
この人たちは一日中術科の訓練をして,年に一度ある全国規模の術科大会に備えています。
柔剣道は大学までに実績を残している人たちがほとんどで,警察の大会だけじゃなくて著名な大会にも出ている人がチラホラいます。
逮捕術やけん銃,白バイは警察に入る前にやったことがある人はほぼいないので,入った後でこれは!という人が引っ張られます。
逮捕術は運動神経のいい人が多く,けん銃は変わり者が多い印象があります。
特練は県機に集められることが多く,それほど一線署に実害はありません。

参考記事~県機について

監察官室

一般住民からの苦情や不良警察官の取扱いなどをしています。

抜き打ちで署や交番を回ってアラ探しをして規律を正しているので,下々の警察官からは嫌われています。
随監(ずいかん,随時監察のこと)って言ってました。
夜中に回ってくることもあるので,よく回ってくるときは気が抜けません。
私は幸いにして一度も受監することはありませんでした。

情報管理

警察内のネットワーク管理やプログラム開発をしたり。

警察官のITスキルは一般的にかなり低いので,情報管理課に設けられた質問用電話は執務時間中ほぼ鳴りっぱなしです。
システム的なトラブルもしょっちゅう起きますし。
またエラくなった人もITスキルについては下々と大して変わらないかむしろ低いことが多く,しばしば無茶なことを要求してくるので,担当になるとなかなか大変です。

照会センター

犯歴や車の所有者などを照会するときの照会センターもここにあります。
照会センターは24時間対応しないといけないので三交替です。

警察の仕事をしているとなんでもかんでもとりあえず照会するので(例えば落とし物が届けられたら盗難手配が出ていないか照会,職質したら犯歴や免許を照会,駐車苦情に行けば車両の所有者を照会,など)照会センターへ連絡することはかなり多いです。

その時に回答してくれた人の名前を書類に書くのでそのうちに名前を覚えるようになります。
特に名前の変わった人,アレな人など何かしら特徴があるとすぐみんなに覚えられます。
そういう人に実際に会うとプチ感動したり。「あなたが照会センターの××さんですかー。声の印象と全然違いますねー。」とか。

施設や装備

制服やけん銃などの給貸与品の管理や庁舎の管理などをしています。

広報

そのまんまで報道対応などです。

音楽隊

音楽隊もここの所属です。
音楽隊の人は四六時中楽器の練習をしているかというとそうでもなくて,私のいた県では留置管理の補勤についたりしていました。

ちなみに音楽隊経験者に聞いたところによると,補勤をしても超絶ヒマらしく書類を書くことがまったくないと言っていました。
机はあるけど中に何も入ってない,運転日誌しか書くことがない,ヒマすぎるので隊内でいじめが横行するなどと言っていました。
こういう部署もあるみたいです。
職員がたくさんいる首都警察ならともかく,地方警察にまでこんな部署要らないんじゃない?と思わずにはいられません。

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